2018年6月16日土曜日

近澤レースより、ミニタオルハンカチ商品化

     2020年の東京オリンピックと吉祥寺をフィ-ルド・テ-マとした教育紹介 
 
 〇 「ダブルタワ-ミニタオルハンカチ」完成まで

  近澤レ-スから生徒のデザインを元にした「ダブルタワ- ミニタオルハンカチ」が商品化・販売されました。横浜元町の本店とインタ-ネットでの販売で、3月に製造された200枚は1ヶ月も経たないうちに完売しました。
  さて、これは、情報科・飯塚先生の授業で取り組まれたもので、「商品化されるまでの仕組みやPR活動・広告等の役割を知り、知的財産権や産業財産権の理解を深める。合わせてWord、Excel、PowerPointの技術の向上を図る」というものでした。企業とのコラボで新商品を目指すことで、より臨場感をもって授業に取り組み、わくわく感と達成感をも味わって欲しいという飯塚先生のアイディアでした。
  授業で出来上がった作品を生徒、教師の投票によって2~3作品に絞り、それを近澤レ-スに提案しました。しかし、どれも採用されませんでした。そこで、近澤レ-スの営業・企画統括本部長の近澤さんのお話を伺い、その上で夏休みの宿題として一人一人がデザインをすることになりました。2学期に2回目の投票を行い、上位3作品を提案しました。どれも素晴らしいデザインで、3作品に絞るのも大変だったと思います。ところが、またしてもそれらのどれもが採用されませんでした。技術的にコスト高になる、インパクトに欠ける、当社の市場には合わない、といった理由でした。
 しかし、折角みんなが考えてくれたのだからと近澤さんが全ての作品を見てくれました。その結果生まれたのが「ダブルタワ-ミニタオルハンカチ」と名付けられたハンカチです。スカイツリ-と東京タワ-の間に花火、下にTOKYOの文字というものです。採用理由は、「都内の2大タワ-と花火というモチ-フは万人受けし、東京のお土産としても販売可能」というものでした。
 生徒たちは、市場やコストといったデザイン作成上の観点を改めて学んだことと思います。生徒それぞれが買って下さる方を想定してイメージした作品でしたが、実際の現場の方に求められているものと一致することは難しいということも学び、発想の広がりを実感する授業だったと思います。
 株式会社近澤レースと本部長の近澤さんの温かいご協力に心から感謝です。

今年もデザイン提案の授業が行われています。どんな作品が生まれてくるのか楽しみです。
また、「ダブルタワ- ミニタオルハンカチ」は増産することになっているということです。 販売開始まで暫くお待ち下さい。



2018年5月18日金曜日

吉祥寺をフィールドに


  本校では、2020年の東京オリンピックと吉祥寺をフィールド・テーマとした教育を模索しています。 
  「吉祥寺マップ」「ふじむらオリジナル風呂敷」「レモンティーケーキ」「ハンカチデザインの提案」など、いくつかの取り組みが形になり始めました。
 集団教育のよさは、それぞれの生徒のもつ発想やものの考え方の違いに接しながら、それらを一人ひとりがより広く、より深くしていけるところです。更に、企業や吉祥寺の街の人々とコラボしていくことで、生徒たちの自由な発想がより広がり、より実践的な対応力が培われています。
  
〇「吉祥寺マップ」作成トピックス
 
 その1 ~吉祥寺の街は目まぐるしく変化している~
 
 「吉祥寺マップ」(英語版)は、生徒会有志とボ-カロイド研究会を中心に、亜細亜大学の留学生との意見交換を経て作成されました。生徒がセレクトした店を取材して紹介文を書き、「外貨両替所」や「羽田空港や成田空港、主要駅までの所要時間や運賃」なども盛り込まれた一枚の地図になりました。
 さて、調査に少し時間がかかりましたが、さあ印刷となったとき、ある先生から「この店は移転して今はもうない」との指摘。急遽他の店のインタビューを経てやっと完成。ところが出来上がったマップを掲載したお店に持っていくと、ある店ではシャッターが半分下りていました。「大変遅くなりましたが、『吉祥寺マップ』ができましたのでお持ちしました。」と挨拶したところ「できたんですね。素晴らしいです。わざわざお持ちいただきありがとうございます。でも、すみません。この店は今日で閉めるんです」。別の場所への移転ということでした。吉祥寺の街の変化の速さを痛感しました。
 
 その2 ~タイ王国から取材申し込み~

 外国からのお客様に少しでも役に立てればとの生徒の思いから、この「吉祥寺マップ」を「東急レイホテル」と「第一ホテル」に置いていただきました。そうしましたら、タイ王国のテレビ局から取材の申し込みがありました。タイで大変人気のある旅行番組だそうです。取材は本校のカフェテリアで行われました。作成に当たった生徒たちは世界との繋がりを実感したことでしょう。


表面:お店の紹介記事、表紙、空港や主要駅からの所要時間と運賃
外貨両替所の位置、井之頭動物園紹介

裏面:吉祥寺駅周辺の地図


左ページを二つ折りに → 左に紹介記事、右に位置表示


右ページ二つ折に → 右に紹介記事、左に店の位置表示

上は表紙、下は空港や主要駅からの所要時間と運賃
上は外貨両替所の位置、下は井の頭動物園の紹介



2018年5月2日水曜日

吉祥寺の街の魅力創りに一役

 4月末の連続3日間、クラブ単位で吉祥寺のイベントに参加しました。

 28日(土)吉祥寺駅前路上イベント「ホコ天ストリートライブ」に、新体操部、トワ―リングバトン部、ダンス部、吹奏楽部の4クラブが出演しました。本校の出番の最後には、吹奏楽部の演奏で、演技を披露した部員58名全員が道路いっぱいになってエネルギッシュな踊りを披露しました。
 一方、駅の入り口では、生徒会執行部の生徒たちが、東京女子大学や亜細亜大学などの学生と一緒に「あしなが募金」の呼びかけをしていました。
 藤村の生徒たちが色々な形で吉祥寺の街の風景を創っていると感じる一日でした。































































  29日(日)井の頭公園の「野外ステージコンサート」に吹奏楽部が出演、「明日があるさ」や「オーメンズラブ」などアンコールを含めて6曲を演奏しました。今年は新入生23名が入部しました。部員数が34名と増え、一層幅広い演奏ができるようになってきました。
  「入学して初めての本番でした。吉祥寺の街のお客様がみなよろこんでくれたので
   良かった」
  「盛り上がってくれているお客様がいて、私も頑張ろうという気持ちになれました。
   和服をリメイクした衣装を着たので日本の文化を味わった気分になりました」             (以上新入生談)




















 30日(月)は、吉祥寺駅北口ロータリー特設ステージでの「吉祥寺コレクション」が開催されました。主催者挨拶、市長挨拶に続いて、トップバッターとして、本校吹奏楽部と新体操部が出演しました。この日は、吉祥寺パルコ内の服飾・生活雑貨店ブルーブルーエとのコラボという形も加わり、部員達が身につけたブルーブルーエの帽子やバッグも目を引いていました。





























  この3日間、吹奏楽部員と新体操部員は、振袖や帯をリメイクしたものを身につけての演奏・演技でした。これは、本校卒業生の書家歌人、凰月さんの指導の下で、生徒たちがリメイクしたものです。凰月さんは、留袖のリメイクを陸前高田市にある縫製工場に依頼することで「陸前高田市の復興支援」をしています。凰月さんが考案した「留袖ガウン」は、「和」を感じられる着物として外国人に大変人気が出ているようです。

  若さ溢れる生徒の笑顔と精一杯の演技や演奏は、吉祥寺のイベントの魅力の要素として欠かせないものになっていると感じます。また、このイベントを通じて、街の諸団体や卒業生とのコラボ、卒業生が関わっている「東北震災復興支援」への合流が生まれ、それぞれのクラブの活動の厚みを増していると感じます。みなさんに感謝です。

2018年4月24日火曜日

より、「文武両道」へ、加速

       
  新年度がスタートしました。
  新入生を迎えてオリエンテーション等の諸行事を終え、先週から中高全学年が揃っての新年度が本格的にスタートしました。
  今年はどんな新たな取り組みや成果があるのでしょうか。楽しみです。

 藤村女子中学・高等学校では、現在、①「文武両道」の充実 ②魅力的な街—吉祥寺をフィールドにした教育活動 ③国際教育・英語教育の充実 に取り組んでいます。

 改めて振り返ってみますと、運動部は引き続き活発な上に、吹奏楽部や児童文化部、軽音楽部などの文化部も大変活気に満ちてきました。昨年度、吹奏楽部は、初の東日本大会への出場を果たし、秋の日本管楽コンテスト(全国大会)では最優秀賞受賞という成果をあげました。また、児童文化部は、地域でのハンドベル演奏や慰問活動が評価され、コミュニティ賞(文科省、日本赤十字後援)を受賞しました。

 「吉祥寺をフィールドにした教育活動」では、外国人観光客向けの「吉祥寺マップ」や「ふじむらオリジナル風呂敷」をみんなで作り、近澤レースとのコラボレーション授業(情報)では生徒のデザインを元にした「ダブルタワー ミニタオルハンカチ」が完成し、元町の本店とインターネットで販売されています。クッキング部も新体操部も器械体操部も吹奏楽部もダンス部もトワーリングバトン部も合唱部も茶道部も美術部も・・・折々に「吉祥寺をフィールドにした活動」に加わり、吉祥寺の魅力創りの一翼を担っています。

  さて、進学指導面での近年の進化を少し紹介いたします。

〇大学入試センター試験の受験者は、4年前は34名でしたが、今春は63名(在籍の62%)となりました。

〇国公立大の受験者数も、4年前は1名でしたが、今春は18名と大幅に増え、今春は東京学芸大学、首都大学東京、埼玉県立大学、名古屋市立大学への合格を果たしました。



私立大学では早稲田大学・立教大学・法政大学・立命館大学・津田塾大学などへの合格を果たしました。
 本校では、看護士や臨床検査技師など看護医療系の大学への希望者や小・中・高等学校の教諭や幼稚園の教諭・保育士など教育系の大学短大への進学を目指す生徒が多くいます。運動部で活躍した生徒が多く、怪我をした経験から看護医療に興味を持ったり、部活動で指導を受けるうちに指導することに興味関心を持って教育系を目指すようです。受験の面接練習をしますと、実体験に基づいたしっかりとした考えを語ることに感心します。
 これも本校の「文武両道」の形であると感じています。