2018年5月18日金曜日

吉祥寺をフィールドに


  本校では、2020年の東京オリンピックと吉祥寺をフィールド・テーマとした教育を模索しています。 
  「吉祥寺マップ」「ふじむらオリジナル風呂敷」「レモンティーケーキ」「ハンカチデザインの提案」など、いくつかの取り組みが形になり始めました。
 集団教育のよさは、それぞれの生徒のもつ発想やものの考え方の違いに接しながら、それらを一人ひとりがより広く、より深くしていけるところです。更に、企業や吉祥寺の街の人々とコラボしていくことで、生徒たちの自由な発想がより広がり、より実践的な対応力が培われています。
  
〇「吉祥寺マップ」作成トピックス
 
 その1 ~吉祥寺の街は目まぐるしく変化している~
 
 「吉祥寺マップ」(英語版)は、生徒会有志とボ-カロイド研究会を中心に、亜細亜大学の留学生との意見交換を経て作成されました。生徒がセレクトした店を取材して紹介文を書き、「外貨両替所」や「羽田空港や成田空港、主要駅までの所要時間や運賃」なども盛り込まれた一枚の地図になりました。
 さて、調査に少し時間がかかりましたが、さあ印刷となったとき、ある先生から「この店は移転して今はもうない」との指摘。急遽他の店のインタビューを経てやっと完成。ところが出来上がったマップを掲載したお店に持っていくと、ある店ではシャッターが半分下りていました。「大変遅くなりましたが、『吉祥寺マップ』ができましたのでお持ちしました。」と挨拶したところ「できたんですね。素晴らしいです。わざわざお持ちいただきありがとうございます。でも、すみません。この店は今日で閉めるんです」。別の場所への移転ということでした。吉祥寺の街の変化の速さを痛感しました。
 
 その2 ~タイ王国から取材申し込み~

 外国からのお客様に少しでも役に立てればとの生徒の思いから、この「吉祥寺マップ」を「東急レイホテル」と「第一ホテル」に置いていただきました。そうしましたら、タイ王国のテレビ局から取材の申し込みがありました。タイで大変人気のある旅行番組だそうです。取材は本校のカフェテリアで行われました。作成に当たった生徒たちは世界との繋がりを実感したことでしょう。


表面:お店の紹介記事、表紙、空港や主要駅からの所要時間と運賃
外貨両替所の位置、井之頭動物園紹介

裏面:吉祥寺駅周辺の地図


左ページを二つ折りに → 左に紹介記事、右に位置表示


右ページ二つ折に → 右に紹介記事、左に店の位置表示

上は表紙、下は空港や主要駅からの所要時間と運賃
上は外貨両替所の位置、下は井の頭動物園の紹介



2018年5月2日水曜日

吉祥寺の街の魅力創りに一役

 4月末の連続3日間、クラブ単位で吉祥寺のイベントに参加しました。

 28日(土)吉祥寺駅前路上イベント「ホコ天ストリートライブ」に、新体操部、トワ―リングバトン部、ダンス部、吹奏楽部の4クラブが出演しました。本校の出番の最後には、吹奏楽部の演奏で、演技を披露した部員58名全員が道路いっぱいになってエネルギッシュな踊りを披露しました。
 一方、駅の入り口では、生徒会執行部の生徒たちが、東京女子大学や亜細亜大学などの学生と一緒に「あしなが募金」の呼びかけをしていました。
 藤村の生徒たちが色々な形で吉祥寺の街の風景を創っていると感じる一日でした。































































  29日(日)井の頭公園の「野外ステージコンサート」に吹奏楽部が出演、「明日があるさ」や「オーメンズラブ」などアンコールを含めて6曲を演奏しました。今年は新入生23名が入部しました。部員数が34名と増え、一層幅広い演奏ができるようになってきました。
  「入学して初めての本番でした。吉祥寺の街のお客様がみなよろこんでくれたので
   良かった」
  「盛り上がってくれているお客様がいて、私も頑張ろうという気持ちになれました。
   和服をリメイクした衣装を着たので日本の文化を味わった気分になりました」             (以上新入生談)




















 30日(月)は、吉祥寺駅北口ロータリー特設ステージでの「吉祥寺コレクション」が開催されました。主催者挨拶、市長挨拶に続いて、トップバッターとして、本校吹奏楽部と新体操部が出演しました。この日は、吉祥寺パルコ内の服飾・生活雑貨店ブルーブルーエとのコラボという形も加わり、部員達が身につけたブルーブルーエの帽子やバッグも目を引いていました。





























  この3日間、吹奏楽部員と新体操部員は、振袖や帯をリメイクしたものを身につけての演奏・演技でした。これは、本校卒業生の書家歌人、凰月さんの指導の下で、生徒たちがリメイクしたものです。凰月さんは、留袖のリメイクを陸前高田市にある縫製工場に依頼することで「陸前高田市の復興支援」をしています。凰月さんが考案した「留袖ガウン」は、「和」を感じられる着物として外国人に大変人気が出ているようです。

  若さ溢れる生徒の笑顔と精一杯の演技や演奏は、吉祥寺のイベントの魅力の要素として欠かせないものになっていると感じます。また、このイベントを通じて、街の諸団体や卒業生とのコラボ、卒業生が関わっている「東北震災復興支援」への合流が生まれ、それぞれのクラブの活動の厚みを増していると感じます。みなさんに感謝です。